初心者のためのロシア語学習の流れ

それでは初心者のためのロシア語学習の流れを説明します。

STEP.0 何はともあれ『ロシア語のしくみ』を読むこと

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すべての始まりはここから。

書店のロシア語コーナーでまず最初に手に取るべきはこの『ロシア語のしくみ』です。

書店に置いていなければネットでも購入できます。

『ロシア語のしくみ』を読んでから、つぎのSTEP.2へ進みます。

STEP.1 最も重要なのは文法と発音

アルファベット

 

・ロシア語は文や話者によって単語が変形するので、文法の基礎を学ばないと応用ができない

・ロシア語は語順によって伝えたい意味が変わってしまう


・ロシア語は読み方やアクセントの違いで、全く異なる意味の語になってしまう


・発音はロシア語の学習を始めた段階で修得を始めなければ、あとから強制することが難しくなる

 

【経験者のひとこと】

 

日本の義務教育における英語の授業は文法に重きをおいていて、会話力は二の次になっています。文法ばかりじゃ話せるようにはならない、日本人は文法を正しく使うことばかり気にしすぎて英語をしゃべろうとしないとはよく言われたもの。

 

私がロシア語を学び始めた際、そんな英語教育の印象を受けて、「文法より先に会話力を身に着けたほうがいいんじゃないか」と疑問に思ったことがありました。

 

【ロシア人の友だちの作り方】でも紹介しているバー〈SPEAK EASY〉で知り合ったロシア人にこの疑問をぶつけたところ、

「いやいや、やっぱり正しく文法を学ばないと何も始まらないよ!」と言われてしまいました。

 

文法は言語の基礎、いわば土台です。これなくしては次のステップには進めません。基礎工事がゆるければ、地上にどんなビルを建てようと脆く崩れ去ります。

 

「英語がしゃべれないのは文法ばかりやっていたせい」ではなく、「会話に特化した環境をもっと増やすべきだった」というのが実際のところ。

 

ロシア語を話せるようになりたいのなら、まずあせらずに文法を習得しながら、それとはべつに積極的にアウトプットする機会を作るべきです。

 

文法と発音の練習に必要な学習書

『ロシア語のしくみ』

(『初級 ロシア語文法』)

(『ゼロからスタート ロシア語文法』)

(『標準 ロシア語入門』)

『NHK 新ロシア語入門』(『これならわかる ロシア語文法』は必要に応じて)

『基礎から学ぶロシア語発音』

⇒⇒初級ロシア語のおすすめ辞書2選+α

STEP.2 ロシア人の友人作って会話の練習をする

友達

日本国内で知り合う場合
  • 文法と違い、意識的にアウトプットの場を設けなければ決して上達しないから
  • 独学で経験してきたことが、カタコトでもロシア人に通じるものか試してみるべき(通じるとものすごくうれしい)
  • 「自分は初級学習者だ」と開き直れば失敗しても何も恥ずかしいことはない。開き直りはとても大切。

 

【経験者のひとこと】

 

ロシア語の文法に関してはロシア人に聞いても答えてくれない(わからない)ことが多いので、文法について聞く場合は答えを求めるためというより、コミュニケーションをとるためのネタ程度に思ったほうがいいです。

 

日本でロシア人と知り合う場合、先方は日本語を学びに来ている留学生であることが多く、言語交換と称して日本語を教えていると、いつまでたってもロシア語が上達しないという事態になりえるので注意。

 

初心者がいきなりロシア語オンリーで会話できるはずはないので、日本語も話せるロシア人のほうが練習相手には向いています。

 

とはいえ、ロシア語の練習をするためだけにロシア人の友人を必要としているわけではありませんよね。

日本語が多くなろうとロシア語の練習がうまくいかなかろうと、気の合う友だちと出会えるのが一番大事です。

 

 

会話の練習に必要な学習書

  • 『日常ロシア語会話 ネイティブ表現』
  • 外語大モジュール『ロシア語』

 

ロシア語の単語を覚えるのにおすすめの学習書

ロシア語学習アプリ・ダウンロード教材(無料)

 

ペンパルサイト、アプリなどオンラインのみで知り合う場合
  • 相手が日本にいない場合、時差の影響もあってチャットのような素早いやり取りをしなくていい
  • オンラインのやり取りはタイピングの練習にもなる
  • 自分のペースでゆっくり返信できる

 

【ペンパルサイトについて、経験者のひとこと】

 

ペンパルサイトなどオンラインでロシア在住のロシア人と知り合う場合、先方は日本に興味があっても日本語が話せない人もけっこういます。

 

そういう人たちとどうやってやり取りするかというと、それは「英語」になるんですね。

 

ロシアは英語が通じない国として有名ですが、昨今の若い世代では(教育機関にもよるようですが)英語がわかる人が増えています。

 

流ちょうに話せる人から日本の義務教育レベル(つまり私たちと同等レベル)まで話せることのおおいため、お互いに簡単な英語+ロシア語でのやり取りも可能です。

 

ロシア人と英語のやり取りで注意が必要なのは、私たち日本人がバカ正直に正しい文法を駆使して正しく返信しても、向こうは文法やスペルのまちがいなんか気にしないで返信してくる場合があること。

 

なので相手の英語が間違っていても気にせず、意味が分かれば良しとしましょう。

 

もし英語のやり取りにストレスがあるなら、日本語が少しでもわかる人とペンパルになったほうがいいかもしれません。

 

⇒⇒ロシア人の友だちの作り方

STEP.3 語彙を増やすのは文法や会話練習をある程度進めてから

会話

単語集で覚える方法
  • 初級学習者は文法書や会話集などで出てくる単語を覚えるのにせいいっぱいだから
  • 語彙を増やす必要があるのは、文法書を離れてロシア語の読みものを始めるころだから
  • もしくはロシア語で言いたいことがあるとき、現会話テキストでは不十分と感じてからだから

 

【経験者のひとこと】

 

人が物事を記憶するにはいくつかの方法があって代表的なのが意味記憶とエピソード記憶です。

意味記憶とはいわゆる「暗記」で、覚えるために努力を要する反面、なかなか思い出せないこともあります。

 

エピソード記憶とは「具体的なエピソードに伴った記憶」で、印象に残ったことや喜怒哀楽を伴うもので、自然と覚えてしまう記憶のことです。

 

たとえば個人的な実例ですが、「стакан(スタカーン)」というロシア語があります。日本語で「グラス」という意味です。(グラス自体、外来語ですが)

 

これを単語帳でひたすら暗記しても一週間後まで覚えていられるかはわかりません。

 

私が初めてこのстаканという語を耳にしたのはロシア人の口からだったのですが、思わず「スカタン?」と聞き返したところ、彼は何度も「стакан,стакан…」と繰り返すので、なんだかおかしくなって覚えてしまいました。

 

自分の“恥ずかしい”聞き間違いも、くり返されるстаканの“おもしろい響き”も決して消えることのないエピソード記憶です。

 

単語を覚えるにあたってはまちがえて恥ずかしい思いをした方がエピソード記憶として覚えやすいはずです。

 

どうしても単語帳とにらめっこして覚えざるを得ない場合は、今日起きた出来事をむりやりでもいいので覚えたい単語にからめて、ワンセンテンス作ってみてもいいでしょう。

 

いずれにしてもテスト前の暗記のような努力は、実際にテストでもない限り苦痛でしかありません。

 

 

アプリで覚える方法

 

アプリ『デュオリンゴ』について

 

ロシア語の単語学習アプリは意外とけっこう出ており、基本は無料で使えるものがほとんど。なので、評価がよさそうで気にあるものがあったらいくつかダウンロードして、実際に使ってみることをおすすめします。

(頻繁に広告が出てくるのには目をつむりましょう)

 

数あるロシア語のアプリでもゲーム感覚で楽しめる『デュオリンゴ』はスキマ時間にいつでもどこでもできます。

 

ただし全くの初心者が始めてみてもすぐにつっかえてしまうので、『NHK 新ロシア語入門』も10課くらいまで進めてからスタートしたほうがいいです。

 

残念ながら大変優秀なアプリですが日本語対応になっていません。ロシア語を学ぶには英語で進めていくしかないのです。

 

しかし英語の難易度はかなり簡単なので、中学生レベルでじゅうぶん理解できるはず。

 

さらに私見ですが、ロシア語⇔英語の方が文法の対訳として理解しやすくじます。

 

英語が嫌いで嫌いでしょうがないからロシア語にした!という人はやめておきましょう。

⇒⇒ロシア語学習アプリ・ダウンロード教材(無料)

⇒⇒ロシア語の単語を覚えるのにおすすめの学習書

STEP.4 ぜひロシア旅行をしてみよう

旅行

ある程度勉強が進んだら、ぜひロシア旅行をしてみましょう。

首都モスクワは日本から10時間かかりますが、極東の港町ウラジオストクなら約90分で行けてしまいます。日本から一番近いヨーロッパを堪能できるし、もちろんみんなロシア語をしゃべっていますよ。

ロシア旅行をしてみるタイミングですが、私は「キリル文字が読めるならいつでもOK」と考えています。

キリル文字さえわかれば、今どこにいてどこに行きたいのかわかるからです。地図を指さして誰かに尋ねることができます。

 

ロシアの大都市では日本食も人気があります。キリル文字がわかれば「суши」が何を意味するかすぐに分かりますよ。

わかると本当に楽しい。(正解は本文下へ)

 

私は初めてロシアに行ったとき、一応3カ月ほどはロシア語を勉強して行きました。

現地ではふだんCDでしか聴いていないロシア語が、四方八方いたるところでからだ中に飛び込んできます。

私は挨拶や基本的な単語でしかロシア語は話せませんでしたが、個人旅行(ツアーではない個人手配の旅行)でロシアを一人旅したので、下手だろうと間違っていようとロシア語を発するしかない状況になりました。

失敗しても大恥かいても、ロシア人の顔がみんな怒っているように見えても、現地で生のロシア語に触れることはロシア語学習において一皮も二皮もむけること間違いありません。

個人手配ではビザの取得が面倒ですが、手順を踏めば誰でもできます。

心配なようでしたらビザの手配代行業者に任せるか、旅行会社のパッケージツアーに参加してみるといいでしょう。

 

※「суши」は「スシ」と読みます。つまり「寿司」のことです。チェーン店も含め、寿司レストランがいたるところにあります。

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